2014年8月4日月曜日

2014年7月30日 燕岳2763m-頂上の絶景天国からの......【北アルプス】

ちょっとなんやかんやありまして、またしても更新が送れておりました。
みなさまこんにちは、へっぽこねずみのちゅーたです。

スタバでまったりソイラテ(アーモンドシロップとショット追加がmyベスト)とチャンククッキーという極めて高カロリーなクッキーを食べながら、山の本を読むという幸せ極まりない時間を過ごしております。
今日の本は、げんさんの山めしおつまみです。
どのページを開いてみても、美味しそうなよだれダラダラレシピが満載なのです。

えへへ、しかもサイン入り♡
以前参加させていただいた、サントリー×ヤマケイ白馬応援 栂池・白馬乗鞍岳ツアーにてご一緒したげんさんが送ってくれたものです。
わたしも山でおいしいおつまみが作れるように、げんさんレシピで精進しますっ!
げんさん、ありがとうございました(^ω^)♡

山めしレシピにうっとりしながら、次はどこに行こうかなーと考えていると、ふと頭に浮かんだのが《燕岳》でした。
なんで燕なのか未だに理由はミステリーのままですが、この時のわたしはすでに燕モード。
その場で毎日あるぺん号に電話をかけて、翌日の夜発のバスを予約しました。


 毎日あるぺん号の登山バスは、竹橋の毎日新聞社西口 ロビーから出発します。
22:40発の中房温泉行きに乗車するので、早めの21:30に竹橋へ。
乗車時間までは、毎日新聞社と繋がっている飲食街にてまったり1杯ひっかけます。
(スタバもあるし、プロントや居酒屋、コンビニもあるので時間潰せますよ)

 出発してからは2回SAに停車してくれました。
SAに着くたびに何かしら買いたくなってしまうミーハーなわたし。

 バスは順調に走行し、5:35に中房温泉に到着しました。
この地点で標高は1462mあるので空気はひんやり、気持ちいい。
東京のあの暑さが嘘のように涼しくて快適っ!

 さすが大人気な燕岳。
続々とハイカーさん達が集まってきました。
渋滞する前に登りはじめた方が良さそうですね!

この写真に写ってる建物は、中房温泉。
日帰り入浴も可能なので下りて時間があれば入っていくことにしましょう!
秘湯の会に属しているので、秘湯の会スタンプを集めているわたしからすると激アツの温泉。
※スタンプは宿泊しないと押してもらえません。

 中房温泉から合戦小屋までの登りは、北アルプスの3大急登とされています。
第1ベンチ、第2ベンチ、第三ベンチ、富士見と、テンポよく休憩ポイントがあるので自分の中でうまく区切りをつけながら登っていきます。

でも3大急登っていわれている割には、普通でした。
真夏の鷹ノ巣山の登りの方が個人的に辛かったよ........笑

 序盤は笹に囲まれながら進んでいきます。
前を歩く母のザックは久々の登場のオスプレー28L。
背中に張り付くようなフォルムで、容量の割りに結構入る。

 水場もある第1ベンチ。

 ちょっと階段も続いたり。
この辺りから陽が出てきて、めっちゃくちゃ暑くなる。
でもお天気最高だ〜!!
晴れ、ひっさびさだ〜

 とにかくひたすら登る。のぼる。ノボル!
みんな追い抜いては追いつきの繰り返しで、いつの間にか顔見知りに。笑

 ひゃっ!!
パンケーキ発見!!!!!!
誰かバターとメープルシロップを!!!

 マリオさん、ここに大きくなるアイテムがありますよ!
.....なかなかのきのこパラダイス燕岳。

 いつのまにか第2、第3、富士見をこえて展望が開けて来ました!
こうなってくるとテンションも俄然上がってきます。

ズームしてみれば、大天荘が見える。
こうやってみると山小屋って本当にすごいところに建っているよねぇ...

 よぉーし!
合戦小屋までラストスパート。
スイカ小屋まであと10分ってことか.....じゅるり。

 たくさんのハイカーさんで賑わう合戦小屋に到着!
荷揚げケーブルの終点もここ。
下山はケーブルでひゅーっといってみたいね。笑

小屋の鬼のレリーフがかわいいなぁ。

 早速、合戦小屋の名物スイカをいただきましょう♡

 ちなみにスイカは800円。
写真の大きさのスイカが2つになります。

途中でお話しした女の子ソロさんと半分こさせていただきました。
これ2つは1人じゃ食べきれないよねぇ。
スイカでたぽたぽになっちゃう!笑

小屋のお兄さんから、
「ちょうどコマクサが満開だよ〜行ければ北燕まで行っておいで、もっとたくさん咲いていて綺麗だから」
との情報をいただき、もし時間があれば行ってみることに。

 合戦小屋から少し登れば、槍が頭を見せはじめます。
わたしこんな近くで槍を見たのははじめて....のような気がしてゴゴーンとボルテージが急上昇!
なんでだろう、槍って見ると勇気が湧くよね。
山登りしない人でも知っている、理由はわからないけどなぜだか憧れてしまうアイドルな山。

 燕の白く美しい花崗岩の稜線もくっきりみえて、もう満足だよ...♡
トンボが大量すぎて写真にいっぱい写ってる〜

 太陽をガンガンに浴びながらじわじわ登る。

あ...あつい....
なんだかクラクラするし、体が重たいぞ.....あれれれれれ。
いきなり体力ゲージがぷすんと切れてしまって、座り込む。
なんかおかしいな...
汗をかきすぎたのかな...塩タブレットを舐めて水分も補給。
シャリバテかな.....エネルギーバーを食べる。

.....うぅーんあんまり回復しない。
とりあえず燕山荘は見えてるし頑張ってあそこまで行ってしまおう。

 槍を眺めて元気をもらう。
またトンボ写ってる!

 岩が増えてきて楽しくなってきたので、元気も出てくる!
わしわし登る。

 あともう少しで燕山荘!
すごい立派なのが遠目でもわかります。
はやくあそこまで登りきって絶景を見ながらのーんびり山ごはんしたい。

 小さなお花が密集してかわいいね。
ぷりっぷりで可憐で素敵だわ〜

 燕岳の唯一の鎖場。
鎖を使うほどじゃないんだけど、鎖があるとテンションがなんだか上がるわたし。笑
雨の時などは滑るだろうからあると安心しますね。

 太陽をたっぷり浴びて、大きく成長!

そして最後の登りを終えて、燕山荘に到着!!
ログハウス風のとっても可愛くて、とっても立派な小屋ですなー!!

 そしてこの大展望はなんなのか!
槍ヶ岳から北アルプスのスター達がそろい踏みっ♡

登りきったら、この展望が一気に広がる。
頑張ったご褒美が最高に素晴らしすぎて、涙が出そうになる。
約4時間登るだけで、こんなところまで登ってこれる。
1歩1歩はあんなに小さいのに、歩いてるといつの間にか着いちゃうんだね!

 「おい、おれに挨拶はないのか?」

はっ!!!
ごめんなさい山男さん。
あまりにも大展望が素晴らしすぎて....楽しみにしていた山男さんのことすっかり忘れてました。
はじめまして、おじゃましてます。

 そして山の斜面にはいっぱいのコマクサが咲いていて。
.....ん?
後に写っているのは....有名なイルカ岩???!

 燕山荘の裏側にある、イルカ岩(?)
この時のわたしはこれがイルカ岩だとばっかり思って、ひたすらこの写真を撮りまくっていました。
いまだ山荘に到着しない母が登ってくるまで、ずーっと撮ってました。
(わたしと母はよく一緒に登山しますが、自分のペースを大事にするので基本途中から別行動になります。笑)

あとでこれがぜーんぜんイルカ岩じゃないことに気付き、この時の自分が恥ずかしくて仕方ありません。
このへっぽこ恥さらし!!


 ひとりで『これがイルカ岩か〜...かわいいなぁ...』なんてつぶやきながら、槍も撮りまくる。

ここから延びるトレイルは北アルプスの表銀座縦走ルート。
今日はこれが1番見たかったの。
いつか歩く縦走ルートに思いを馳せに。
わたしに歩けるかな、歩きたいな、自分の足であの槍の穂先を越えて大好きな上高地におりるんだ。
必ず行くから、もうちょっと待っててね!

 さて、母も30分遅れで到着しましたよ。
いつもちょっとポーズが古いのは、彼女のチャームポイントです。
この大絶景に母も大満足の様子。

 わたしも山男さんとパシャリ!
汗臭い帽子を貸してあげました。(心なしか迷惑そうな表情...?)

さぁここからは山荘にザックをデポして燕岳の山頂までひとのぼり!

 あぁぁぁぁぁ...
綺麗だね、かっこいいね、品があって美しいね。
北アルプスの女王と呼ばれるのもわかる気がする。

 身軽になったので、颯爽と走れるっ!!
あのピークまでいっくぞー♪

 まるでビーチ。
ここは本当に2700mの場所なの?と思ってしまう。

 ピントがズレてしまったけど、シマシマが青い蜂!
えー!不思議〜かわいいね〜♡

 さて、どこをどう登ろう?
いろいろ登る場所はあるけど、できれば最短でいきたい。笑

 木製コースター!!

そして燕山荘から約30分で、燕岳の山頂に!!!
白い砂礫と、植物の緑と、空の青。
本当にこれ以上ないくらい最高だよ〜!!!

 2763m
北アルプスの女王のてっぺんに立つことができましたー!!

ここから北燕に行こうか考えましたが、気持ちはすでに大絶景で満足しきっているのでやめました。
山荘まで戻ってゆっくり山ごはんを食べて、時間の許す限り景色を堪能することにしました。

 めがね岩と槍。

 あれ...?
あ!これがイルカ岩かっ!!!
めちゃくちゃイルカではないか...さっきわたしが撮りまくっていたアレはいったい...笑

 そして山ごはんの時間がやってきましたよ〜!
わたしは薬味たっぷり冷し蕎麦♡
茹でた蕎麦を凍らせて保冷バッグに入れていたので、ひえっひえ〜

 母は冷や汁ごはんです。
凍らせたごはんはシャリシャリサクサクしていました。笑
夏のごはんは冷えてるのにかぎるなぁ。

今日は梅ワインで乾杯です!
甘くてパワーがみなぎってくるぞ〜

 お腹を満たして、まわりをお散歩しているとイワヒバリの雛っこが。
じーっとこっちを見ていてキュンキュンしました。
もふもふ丸々のボディと、つぶらな瞳。

そして燕山荘にてオリジナルのおしゃれなTシャツをGetしてほくほく。
山男さんが含み笑いをしているかのような表情で.....
「ふっ...おのぼりさんめ............またこいよ
と言っているのがわたしには確実に聞こえました。

 さーてとっ!
帰りはガス子らしく、ガスを発生させて帰るとしますかね。

あんだけピーカンだったのに、いったいどうした。
中房温泉方面は完全にOUTになりました。
まっしろけ〜

 下山中に足元をみれば、謎のバレリーナ。
いつからここにいるのだろうか。

これから行く方々、足元を注視して歩いてみてください。

 そして、下山完了。
出発地点に戻って来ました。
中房温泉からのバスがでるまでに時間もあるので、サッと温泉で汗を流しました。
とっても素敵な露天で、シャンプーやソープも完備していましたよ。

 風呂上がりの北アルプス牧場のアイス。
チョコ味、しかもイタリアンなやつ。

実はこの時すでにわたしは体力ゲージがレッドゾーンの瀕死状態に陥っていました。
下山中の第2ベンチを越えたあたりから激しい回転性のめまいに襲われ、目が高速で回ってしまって視点が定まらず。
15分歩いては足の踏ん張りがきかずに、ぺしゃんと崩れ転ぶ。
回転性のめまいは、軽いものなら普段から疲れたときなどに頻発して起こっていたので今回もちょっとひどいけど治まるだろうと思っていました。
でも、バスを待っている間にどんどん状態は悪化し、1人では歩けないほどになってしまいました。

なんとかバスに乗車し、帰りの高速バスを予約している穂高駅まではたどり着くことができました。
そこからまた高速バスが出発するまでの1時間でなんとか回復しようとうずくまって休みましたが回復せず...
高速バスに乗り込むも乗車から15分でアウト。
めまいが酷すぎて戻してしまい、もう動くことはできないと思ってバスを降りました。

降りたバス停は“安曇野スイス村”
道の駅のような、地元SAのような、食堂やお土産屋さんなどが入っている施設でした。
高速バスを途中下車してしまって、土地勘もないわたしたち。
しかもわたしはもう1歩も動くことができません。
これからどうしたら良いのかわからず、母がスイス村のスタッフさんに助けを求めました。

女性スタッフの梓さんという方が、近くの宿泊施設を探してくれ、わたし達をそこまで自分の車で送ってくださいました。
途中薬局に寄ってくれたり、病院の場所を教えてくださったり...。
本当に感謝しています。ありがとうございました。
ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。

 そして宿泊したのが“ビジネスインあずみ野”さん。
出迎えてくれた宿のお父さんは、とてもわたしのことを心配してくださって、いろいろとお気遣いしていただきました。

部屋についてすぐさま布団へバタン!
昏々と眠り続けました。
6時間ほど寝て目を覚ますと、少しめまいが治まっているように思いました。
酔い止めの薬と、食欲はなかったけど野菜ジュースを流し込んで再び眠る。
次に起きた時にはもう朝の7時で、体はかなり楽になっていました。
約13時間も眠り続けていました。

 素泊まりなのに、心配してスイカを持ってきてくれたお父さん。
スイカが染み渡る...おいしい。

 母がいてくれて、本当に良かった。
いつもみたいに1人で山に登っていたら、わたしどうなっていたんだろう...

心配かけてごめんね、ありがとう。
体調の管理がしっかりできなきゃダメだ、教訓になりました。

 そして再び穂高駅。

電車で松本駅まで行って高速バスで帰るのがベストそうなので、松本へ向かいます。
松本に着いた頃にはめまい地獄が嘘だったかのように回復し、しっかりお焼きを食べて帰りました。

今回の山行は、体調とテンションのバイオリズムが激しかった...
最高に楽しかったけど、最高に地獄だった...
色々と猛省です。

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○反省点
・山に登る時に、体が重くなって動けなくなるからと最低減しか食べない。
確実にエネルギー不足
・登り時にいつもとは違う深い疲れを感じたのに強行してしまった。
・テンションが上がって疲れを忘れてしまって油断した。
・連日の山行でろくに休んでいなかった。
・前日から左目の上半分が真っ暗で見えなくなっているのに行ってしまった。

左目が影になって見えなくなっているのは、目疲れだと思っていましたが翌日眼科にいったら“網膜剥離”と診断を受け、緊急手術となりました。
2014年8月11日に手術を受け、2週間たった今は腫れも少し治まりました。
視力は50%ほど回復といったところでしょうか...上下左右の端を見ると物が2つに見えたりと不自由です。
生活に支障はないですが、完全に視野と視力が回復するには数ヶ月かかるとのことです。
そして二度とあの手術はしたくないです。
恐怖以外の何ものでもありません。泣

また快適に楽しく山登りができるように、リハビリ頑張りたいと思います(^ω^)
ご心配をおかけして申し訳ありません。
たくさんの方から励ましの言葉をいただいて、本当に嬉しいです...!
たくさん元気をもらっています。本当にありがとうございます!!
すぐにパワフルへっぽこちゅーたに戻りますので、しばしお待ちいただければと思います!

ちゅーたより

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○コースタイム(休憩2時間含め 8時間20分(6時間20分))

06:00 燕岳登山口
08:20 合戦小屋
(スイカ休憩30分)
09:30 燕山荘
(母待ち 30分)
10:20 燕岳山頂
10:45 燕山荘
(お昼休憩1時間ちょっと)
12:00 下山開始
14:20 燕岳登山口


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