2015年4月13日月曜日

2015年3月7日 扇山1138m&百蔵山1003m-まさかの雪景色のお出迎え(秀麗富嶽十二景No.6&No.7)

期待してなかった雪景色!

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百蔵山/1003m 扇山/1138m
2座とも山梨百名山で、大月市が富士山の景観が良い山として選ぶ、秀麗富嶽十二景にもピックアップされています。
百蔵山はその名前と、近隣の里の地名から“桃太郎伝説”なんかもあります。
麓の沢集落・橋集落、扇山の麓には目集落があり、仲間をそろえた桃(百)太郎は、九山へ鬼退治へ出掛けたというもの。
以前高川山へ登った帰りに大月駅の売店に寄った時、猿のかたちをした“さるっきー”というクッキーが売っていたなぁ。
大月市が頑張って市を盛り上げようとする心意気が伝わりますね!
でもなかなか知名度が上がらない秀麗富嶽十二景....
わたしはそんな静かなこの山域が好きですよ。

そんな秀麗富嶽十二景にくるのは約1年ぶり。
まだ半分ちょっとの制覇だけど、それでも秀麗富嶽のウリである富士山にお目にかかれたことはないという相性の悪さ。笑
もれなく今回もね...もちろん。

 スタートは中央本線の鳥沢駅から。
トイレは改札内にあるから、ピッて改札を通る前にお忘れなく。

 到着時から雨が結構降っててね...
しょっぱなから秀麗富嶽との相性の悪さを実感せずにはいられません。

今回一緒に歩くのは、何度かブログにも登場しているヤマさんとセキさん。
雨だってわかってた今回だけど、レインウェア試してみたいです〜って意気込み溢れるメッセージをもらったので決行することになりました。

 道端には春のはじまりを感じさせる花があったけど、気温が低かったからか開花せず。
でも雨の水滴がついていてとっても綺麗でした。

 鳥沢駅から進んで高速のガード下をくぐるんだけど、くぐった後に右に進むのが地図上のルート。
でもくぐってすぐ左にある階段をのぼると高速の横を通って行くルートがあって、地図通りに歩くよりも少しショートカットになるのよー。
って、親切な地元のおばちゃんが熱心に教えてくださいました。

 登山口までは1時間ほど舗装路歩き。
樹林に隠されることもなく、おかげさまでびっちょんこ。

 びっちょんこになりすぎるのは嫌だったので、途中薮をかき分けて樹林の中を歩きました。

 歩きはじめて30分くらいすると、雨が雪に変わったよ。
小降りの雪のほうが雨よりいいね。

 梨ノ木平扇山登山口のバス停に到着。
そう、実はここまでは鳥沢駅からバスが出ているのです。
でも9:00発の1日1本しかないのと、冬季と8月は運休だから注意が必要です。
そしてここから発のバスはありませぬ。

 バス停後ろからスタート。
簡易トイレが設置されていましたよ。

あれれ、さっきから降っている雪が積もりはじめた。
粉砂糖みたいでサラッサラ。

 ガスにつつまれ、雪をかぶった樹木。
あっという間に雪の世界に様変わりです。
ただの雨の中の修行的なハイクを予想していたので、これは嬉しい誤算!

 雪のある山がはじめての2人はとってもハイテンションになってきました。
景色に見とれてなかなか足が進まない。笑

 おー!
墨絵みたいに白黒だぁ。
静かな静かなモノトーンの世界。

 途中にある水場を越えた先の、奥宮祠に安全の祈願を。

 ここの急坂を登りきれば、扇山山頂と百蔵山への分岐の尾根にでるよ。
2人もがんばれ〜

寒い時期に山に来たことがない2人は、完全なる厚着。
多分5枚くらい重ね着してたんじゃないかな。笑
汗かいちゃだめだから脱いで〜ってこのあと服をひっぺがしました。
脱いでも脱いでもまだ着てるっていうマトリョーシカ状態で面白かったよ!笑

 服を脱いで快適になった2人はスピードアップ!
整備されすぎていない、自然のままの姿が残っている(というか荒れている)ところに雪が乗って、いい雰囲気が出てきたねぇ。
雪山っぽくて、なんだかいいじゃない〜

 足元で、カサカサシャクシャクって枯れ葉と雪の擦れあう音がする。

 分岐の尾根に上がりきったところ。
あとはフラット尾根を雪を踏みしめて歩いて行くだけ。
雪になるなんて思ってなかったわたしはハーフパンツですよ。
膝......冷える〜
そこまで気温は低くなかったから寒くはなかったけど、膝が冷える〜笑

よーいどーん!!
山頂まで競争だ〜

小1時間でそこそこ積もったなぁ。
まだまだ降るようなら、念のため持ってきた2人分の軽アイゼンを付けてもらおうかな〜
雪道に慣れてない2人は下りが怖いかもしれないし...もうちょっと様子見して。
低山とはいえ3月の初めはいつ雪が降ってもおかしくないね。
やっぱり準備はぬかりなく!

 富士山の眺望がウリの秀麗富嶽だけど、わたしとは本当に相性が悪いね。
ぜーんぜん見えません!泣
2人もごめんねぇ...

せっかくだから3人そろって記念撮影を。
この反対側にメッセージなしの山頂標識がありますので、そっちがオススメ。
晴れてれば富士山も一緒に写るしね...

 寒いし天気悪いけど、山頂に着いたら雪もやんだことだし。
山ごはんにしましょっかね〜♪
2人が囲んでいるのはヤマさんチョイスの“牛スジこんにゃく缶”
濃いめの味が、からだに染み渡る〜
なかなかに飲ん兵衛な2人にはぴったりの1品であります!

 わたしはトルティーヤ担当です。
と言っても、チリコンカンを作ってきただけだけど...笑
セキさんが持ってきてくれたウインナーをがっつり挟んでご提供!

 そして甘い物欲がとまらず、うぐいす餅を2つもぺろりさ。
寒くて鼻も赤いわい。

このあとトルティーヤを2つずつ完食したヤマさんとセキさんは、わたしが持ってきた野沢菜おやきを牛スジこんにゃくの汁にひたして食べておった。
案の定、みんなして腰のベルトがきっつきつになりました。
ぐへー

 お腹がいっぱいで動きたくないけれど、からだの芯から冷えきってしまいそうなので撤収です。
雪もさっきから降ってないし、今のうちに先に進んじゃおう。
お隣の百蔵山を目指して!!

 うっすらと明るくなってきた。
濃い霧につつまれて幻想的な空間になってきたね〜

 ほら、コダマもでてきたよ。

 扇山から百蔵山へのルートは、どれだけ.......どれだけ下りれば気が済むの?!って思うくらいに下ろされます。笑
その割には登り返しがそれほどキツくはなかった不思議な印象。


 夜になったら、空に飛んで行くんだろうか。
ドラゴンに見えた朽ちた木。

 あ!

 百蔵山に到着〜
でも、景色も見えないし今回は見所もないので早々に下山開始です。
扇山にしろ百蔵山にしろ、広い山頂だから天気のいい日にまったりしに来るのがいいね。
ツツジも見事だそうだから新緑の季節にまた。

 こちらも激下りで。
頼りないトラロープにすがりつくヤマさん。
えっほえっほ!

 急坂が終われば、あとはフラット。

 雨だから、ツチグリが開いたよ。
もう胞子を飛ばしたんだね、頭がつぶれちゃってる!
これね、きのこなんだって。
わたし初めて見たからびっくりしちゃいました。

 再び舗装路へ合流すれば、また4、50分ほど歩いて猿橋の駅へ着きます。
ここはちょっと登山口までの舗装路歩きが長いね〜
夏は暑くて辛そうだなぁ...


 朝、鳥沢駅からすぐの和菓子屋さんで買った栗どら焼きを頬張りながら、せっかくなので猿橋の名物である“猿橋”を見に行くことにしました。

 猿橋は、国の名勝にも指定されている“日本三奇橋”のひとつ。
屋根付きの刎ね木が印象的。
これで雨などからの腐食を防いでいるんだとか。
なかなかここに来ることも無いので、見れてよかった。

猿橋の上からの長めはこんな感じ。
深い緑色に透き通った水がとても綺麗。
横には滝もあったりして思わずテンションも上がっちゃった。
猿橋から猿橋駅まではちょっと距離があって時間を食うけれど、ぜひ1度寄ってみてはいかがでしょうか!


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雨ってわかっていたけれど突撃した今回のやまのぼり。
もしかしたら雪もありえるな〜ってほんのちょっとだけ思っていたけど、まさか本当に降って積もるとはびっくりでした。
おかげでガスガスで見所のなかったルートも、雪のおかげで楽しいものになって結果オーライ♪
山の天気は侮れないっていうお勉強にもなったかな。

都内からのアクセスもよく、駅から駅へのハイクが魅力でもある秀麗富嶽。
(舗装路歩きが長いけど...)
静かな山が楽しめて、富士山の眺望もGoodな素敵な山域!
(晴れてれば...)
また秀麗富嶽制覇を再開したいなぁと思いました。
次からはお天気を狙って。笑

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○コースタイム



鳥沢駅(7:50)---梨ノ木平扇山登山口バス停(8:50)---扇山(10:10)---お昼ごはん1時間30分(11:30)--百蔵山(13:15)---舗装路合流(14:00)---名勝/猿橋(14:50)---猿橋駅(15:10)
※すこしゆっくりめ


○アクセス
行き/鳥沢駅
帰り/猿橋駅

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